「……なんだよ、俺らしいって」 夕雨は迷うことなく、 「いつものスイはもっと冷静だよ」 「そんなの、……偽物だ。俺はいつだって、弱いままだから」 ずっと、ずっと。 幼いころから、冷静みたいなクールなフリして、あほみたいに気取って。 夕雨は心配そうにしていた顔を、くっと怒りの表情を浮かべて言う。あははははは、自嘲するような笑いを含んで。 「あははは、確かにそうかもね。 スイはいつだって弱い。弱くて情けなくて。 しかも、卑怯だ。 ───私の告白を、無かったみたいにするんだから」