あなたがいてくれたから


ガチャ

「ただいま」

自分にしか聞こえないような声だった。

自分が怖がっていると、改めて実感した。


そして私は、すぐに二階に行った。
(はやく、はやく)

ずっとそうおもっていた。

(私ってこんなに弱いんだな)

自分の部屋に着いた瞬間に全身の力が抜けて、床に座った。自分が弱いということはわかっていたけど、やっぱりいやだった。


「自分でできる」
ずっとそう思ってきた。




私は部屋に入ると、すぐに着替えを済ました。


ー悪魔ー

(違う。私は人間如月美桜。
絶対に悪魔なんかじゃない‼︎)



私は、気持ちを整理しながら寝ようとしていた。
そして、カレンダーを見てみると明日は、ちょうど7月7日[土]だった。


(明日こそ必ず)


そう思って眠りについた。