木島に渡されたものは、なんとも王子みたいな衣装だった。


「…なぁ、一応聞くけど俺がこれきる
の」

「なに、当たり前のこと言ってるの
あなた以外に誰がきるのよ」


そう言って、木島は教室からでていっ
た。


「・・・」

思わずため息が出てしまいそうだった。


でも、きないとまたなにか言われそうだったから仕方なく着た。

ガラガラ
「これで、いいか?」

教室をでて、ずっと廊下にいた木島に話しかけた。

「…いいも思うよう。さすが我が学校の王子的存在ですね(笑)」

ふざけて言ってきた、木島をにらんだ。
でも、木島はただただ笑っているだけだった。

「…そう言えば、美桜も着替えたぶん今は着替え終わってるから行ってくれば」


俺は、木島の言葉通り如月を探した。

(あいつどこにいるんだ?)

そう考えていたら…

ドンッ
「す…すみません」

角の曲がり角でちょうど人とぶつかってしまった。でも、相手の声に一発で誰なのかわかった。俺は倒れかったけど、相手の方は手を床につけていた。


「お前なにしてるをだよ」

「え‼︎」

ずっと、したを向いていた顔がこっちを見た。その顔はおれが思っていた通りの人物だった。それは如月だっと。


「…なんだ、高野か」

如月は、自分で起き上がって服をはたいていた。

ドキッ


俺は思わずその姿に心臓がはやまった。

それは、さっき木島が言っていた通り、如月は足の長さまでのワンピースで色は赤だった。そして、いつも後ろに縛っていた長い髪は肩に乗っけられていてとても、綺麗と言えるほどだった。