まあ、しょうがないとしとこう。
こいつに、逆らったらバイトのこと言われそうだし…はぁ〜
心の中で、ため息を付く私。
「・・・これなんか、いいんじゃないか」
高野は、それを私に見してきた。
「いや」
もちろん、私はそれに即答した。だってワンピースだよ。絶対に、私には似合わないから。
「なんで⁇」
「似合わないから」
「いいから、きろ‼︎」
「いや!」
そんな、揉め事を何分かしていたら、高野が急にバイトのことを言うとか、言い出したから、私は渋々そのワンピースを試着することになった。
「まだかよ」
私は、ワンピースに着替え終わっていたけど、鏡を見て本当にいやになった。
(絶対に、似合ってないし)
はぁ〜
私は、しょうがないと思い、カーテンを開けた。
「・・・」
「なんか、言いなさいよ」
高野はずっと、黙ったままだった。
「…いよ」
少ししたら、高野の声が聞こえた。
「・・・なに?
聞こえない⁇」
「・・・かわいいよ」
一瞬、気のせいかと思って高野の方を見るの、少し顔を赤くしていた。
ドキッ
私は、思わずその顔にうつむいてしまった。
「…どうも」
そう言って、靴を履こうとしたら、いつの間にか、靴がサンダルに変わっていた。
「⁇
もしかして、これを履けと?」
「あぁ、そうだ」
高野に、即答された。
私は、言うことを聞かなかったら、バイトを言われそうだったから、おとなしくサンダルを履いた。
「…で、私の服は?」
「あぁ、それなら店の人に頼んで、お前の家まで送ってもらうことにした。だから、心配すんな」
(ヘェ〜、今どきそんなことできるんだ・・・まてよ)
「ねぇ、なんであんたが私の家の住所しってるの⁇」
思いっきり、気になってしまった。
(…まさか、ストーカー⁈)
「それは、秘密だ。でも、ストーカーとか思ってんじゃねぇ〜ぞ」
ビクッ
驚いた。私の思ってたことを言うなんて
(こいつ、エスパーか⁇)
そう思いながらも、また私は高野に腕を引っ張られた。
「ちょ…ちょっと待ってよ」
(次は、どこに行くのよ‼︎)
高野は、私になにも言わずにただただ、私の腕を掴んでどこかに歩いているだけだった。
電車で行って10分ぐらいしたら、
「ついたぞ」
私は、高野が見ている方をみた。
そこには、観覧車とかいろんな乗り物があった。
どうやら、高野が来たかったのは遊園地らしい。
「ほら行くぞ」
高野は、私の腕ではなく、私の手を握ってきた。
ドキッ
一瞬、高野なんかにドキッとしてしまった。
そして、高野とのデートがスタートした。(ただし、高野は私の手をずっと握っていた)
「さてと、まずはとこに行く⁇」
高野は、周りをキョロキョロして
「じゃあ、まずはあそこに乗ろっか」
そう言って、高野が指をさした。
私は高野が指をさした所をみて見ると、それは、ジェットコースターだった。
「・・・ねぇ、はじめは絶叫系はやめとこうよ」
でも、高野は聞き耳もたずジェットコースターの所にスタスタ行ってしまった。
もちろん、私の手を握って…
もちろん、ジェットコースターは人気があって、並んでいた。
「ねぇ、やっぱり、並んでるから違う所行こうよ」
そう言っても、高野はだまったままだった。そして、とうとう次が私たちの番になった。
(・・・やばい!)

