お父さんが消えてしまった後、私は実感がなかった。

あまりにも呆然とその場に立ち尽くす私…


青柳先生も工も・・・


無事に仮の結婚式を終わらせ、工に家まで送ってもらった時…

私はふと、お父さんが言い残した言葉を思い出す。



「美桜のタンスに小さいタイムカプセルの箱がある
そこに大切な物が閉まってあるから」








一体何が閉まってあるんだろう…。






私の胸に募る期待と不安。