~天使ロード~

私の意識がその後途絶え、目を覚ました瞬間…

私の隣には工がいて、私の手を握っては布団の上で気持ち良さそうに寝ていた。


パッと起き上がろうとしても工の重心が掛かり、上手く起き上がれない。


池治先生を呼びたいけど、その声で工が起きたらどうしよう。


もう一度眠りにつこうか迷っていたら、工が寝ぼけた目をこすって、私を抱き締めてきた。


「良かった!俺心配したんだ…」


「ごめんね、工…」


「俺こそごめん
タクシーに乗せるのにお姫様抱っこしたから………」


「え!?そうなんだ
ううん、むしろ嬉しいよ!ありがとう」


「まだ寝てろよ!
熱あるんだからさ」


「そうだよね、うん」


「池治先生もものすごく心配してたんだぞ!」


「池治先生にありがとうって言いたい」


「その前にさ、やろ?」


「やろって何を?」