~天使ロード~

「なぁ、この指輪どう思う?」


「うん!いいと思うよ!」


私は次第に火照始める頬を、両手で覆いながらも明るい口調で言った。

私、やっぱり熱があるんだ…


「じゃあ、これにするか!
すいませーん!
この指輪下さい」


「では、指のサイズを測りますのでこちらのリングをはめてもらえますか?」


私達は店員さんに言われた通り、片っ端からリングをはめて指のサイズを測った。


そういえば…前にもあったよね・・・


中学校の修学旅行で、オリジナルの指輪を作ったんだっけ?


誰かにあげる為でもなく、自分の為。


結果、真珠の指輪を作ろうと…
一生懸命真珠の上に乗せる玉を丸めたり、伸ばしたりして、いざプロの人が焼きに入るとき、中で破裂するかもしれないって言われていたけど、見事破裂しなかった。


私、その時皆から脚光を浴びたんだ・・・



だって、スタッフさんが誰だろう。
この指輪作った人…って言っていたから。


そう、皆欲がって真珠の指輪とか作っていなかった。


皆ノーマルの指輪を作っていた。



だから無事に完成した時、バスの中で見せて!って言われたんだっけ………



すごいね!って・・・