「もっともっと俺のこと好きにさせて…
 ボロボロにしてやろうって・・・。」

悔しくて、泣いた。
本気で、やり直せると思ったのに。
この人を大事に、しようと思ったのに。
自分が悪かったと、責めたのに。

私は、彼をキッとにらんだ。
そして、今では考えられない奇行に及んだ。

ただ、汚いと思った。
お互いが初めての相手で、お互いしか知らなかったのに…。

私、こんな人とSEXして喜んでたんだ。
こんな汚いもの突っ込まれて、愛されてると勘違いしてたんだ。

カミソリを取り出した。

秀樹が一瞬、焦った。

ゴクリと息をのんで…
私は自分のアソコに、それを差し込んだ。

ツツーッと、切れていく感触、血が垂れてくる感触、
痛み…悔しさ…でも・・・私は汚い。

ゆっくりと掻き回した。
痛みは逆に感じなくなった。

「生理じゃないのに、生理みたい…。」
クスクス笑う私に秀樹は引いていた。
けど、真剣に止めはしなかった。

この日を境に立場は逆転した。

私が追う側。
彼と、別れられなかった。

堂々、浮気する彼。
尽くす、とはまた、違うけど…
バカみたい。犯罪までさせられるなんて…。

言いなりの日々の始まり。