ひろ君との一件が終わり、
ネックレスも無事、返ってきて

平穏な日々が少しだけ続いたある日

前々から、男友達の親友Yに
勤め始めたホストクラブに遊びに
来てくれと誘われていて…
それが実現した。

私は田舎育ちで、もちろん
ホストクラブなんてものは
テレビや漫画の世界…(笑)

興味はあったけど、怖くて…
怖いんだけどワクワクして…

Yの彼女と二人で、お洒落して

ホストデビュー…

華やかなその空間は嫌な気は
しなくて、むしろ、ハマらない様に
気を付けるべきで…


ここに足を運んだのは
ひろ君探しに付き合ってもらった
Yへのお礼も兼ねて…

そして何より、あの男も
働いていると知っていたからだ。

初対面でビンタして返された男。

私と同い年でバイトホストの鉄平。

その日は出勤日って。
(ひろ君の場合③
~ネックレスを探せ~参照)

彼の偉そうな俺様の態度と
その後、仲良く話した楽しい一面と…

そして、この人はホスト中は、
どんな顔を見せるのか…
とても興味があった。

ひろ君の時に、
MAX恋愛モードだった私をよそに
相手は、ただビビっていたという
苦い経験をした私は、

気の強い私の態度を押さえ込む位
偉そうな彼に、
この人なら大丈夫って…
淡い期待と理想を
押し付けていたのかもしれない。