10万円の結末は、あっけないもので…

あれから2、3日後、久々
智ちゃんがらみの先輩から
電話があって(智ちゃんの場合①参照)

誘われて、車に乗ったら
助手席にいる人を紹介されて
ビックリ!その暴走族、作った人。

つまり、智ちゃんより上の人。

「その節はどうも、すみませんでした。」

って、挨拶すると

『あっ、君がアイスの子?
コイツ(先輩)の知り合いなん?
だったら、もう良いよ。チャラ。』

「えっ、いいんですか?」
『うん、良いよ。』

すごい、10万の支払いが一瞬で
消えた…(笑)ラッキー。

つくづく思った。

ちょっとのことで10万も
吹っ掛けられて、ちょっとのことで
その10万がチャラになる…。

彼らの世界って…。

後日、智ちゃんから催促の電話が
かかった時、私は張り切って

「○○さんが、もう良いって
言ってくれたもん。」って言うと

最初は、は?って感じだった
智ちゃんも、渋々、引いた。

大輔は、特に10万円を用意する
協力をしたわけでもなく
私に任せっきりで…ここでも
彼への気持ちが少し、冷めたんだ。

そして、この件で少しだけ智ちゃんに
接近した私は…
まさかの智ちゃんちに
遊びに行けることになるのだ。