大輔と知り合った時、
彼はまだ、中3だった。

高3だった私は、周りに
『中学生はヤバイだろーっ』て
犯罪扱いされながらも…

中学生らしくないアイツに
ひかれていったんだ。

事の始まりは
『勉強をみてやって欲しい受験生が
いるんだけど、頼めない?』
っていう、友達からの
1本の電話だった。

自慢じゃないけど、私の成績は
高校では一番だったんだ。

もう大学も決まって
暇だった私は、良いよって…

その相手が大輔で…
偶然にも、智ちゃんと
同じ地域に住んでた。

大輔は、ヤンキーで
当時、中学生ではあり得ないのに
携帯をもっていて、

授業中でも電話に出てくれて
『電話中だろうが、黙れ!』って
先生を黙らせてた悪ガキだった。

私が呼び出せば、学校をサボって
いつも、駅まで迎えに来てくれた。

チャリンコ2ケツで彼んちに行って…

最初は真面目にお勉強してたんだ。

だけど、ある日、キスされて
押し倒されて…
そういう行為に慣れてた
彼の思い通りに事は進んで…

『好きだ、好きだ』と言う
彼と、恋人同士になったんだ。

でも…時間は残されてなかった。

私は、遠くの大学進学が
春には決まってて…

彼は地元の専門学校受験のための
お勉強を私としてたわけで…。

遠距離恋愛なんて初めてだったから、
大丈夫だって…
私たちなら、なんとかなるって
純粋に…思ってたんだ。