智ちゃんの後輩の家に
私もついてった。

智ちゃんの後輩っていっても
私よりは年上なんだけれども

そこはヤンキーや暴走族の溜まり場で

その日も何人かいた。

家にお邪魔すると、皆が智ちゃんに
挨拶をして…頭を下げる。

でも、智ちゃんは
偉ぶる様子もなくニコニコしながら
泊めてもらう礼をいう。

名前を聞いたことある有名な
人だったり、悪そうな外見の
男達が…皆この人に頭をさげるのだ。

女の子まわしたり(数人で強/姦)する
人たちだったけど…

智ちゃんが一言…
『手、出すなよ?』って言ったから
その日、私の安眠は保証されたんだ。

その日は、皆がいる部屋の
智ちゃんの横で雑魚寝した。

智ちゃんが連れてきた女の子だから
皆、優しいのは、よく解った。

凄い人なんだな、と思った。

でも、そうは見えないところが良い。

大人って、
ホントにカッコいいって
こうなんだと知った。

次の日の夕方、車を直して、
とうとう家に送られた。

智ちゃんとの
長くて短い時間は終わった。
少し、寂しいけど翌日からは学校…
私は現実に戻った。

携帯番号だけはゲットした。

あの日、いろんな
偶然が重ならなかったら
こうは、ならなかった。

後日、後から後から
彼との事を思い出して、

なんでホテルでやらなかったのか、
口に出された時に
飲んどけば良かった、
と後悔するバカな私がいた。(笑)

住んでるところは3駅離れてて
やられちゃった先輩以外に
接点はなくて…
会うにも口実がなくて

それでも、諦められなくて…

だから、あんなことがあった
先輩でも、しばらく
くっついてるしかなかった。

そうすることでしか、
智ちゃんに会えなかったから…

いつしか、私と先輩は
セ/フ/レみたいになっちゃったんだ。