中2の時仲良しの女友達がいた。
彼女はヤンキーだったけど、私には優しかった、Sちゃん。

Sちゃんには1個上の彼氏がいた。
Sちゃんは夢中で…彼の話ばかりしていた。
キラキラしてて…彼氏なんてまだ、の私は少し羨ましかった。

修学旅行から帰ってきたとき、駅に、sちゃんの彼氏のヒロ君が
迎えに来ていた。

sちゃんから散々
ヒロ君の話を聞いていた私は、知らない間に自分事のように
良いイメージをヒロ君に重ねてた。

そして、初対面で会釈したヒロ君は、かっこよかった。
理想のカップルだった。
それで、良かった。

友達の彼氏だし、手の届かない人だと思った。

なのに、sちゃんが転校していった。

あの二人、どうなったんかな・・・と思いながらも
月日は流れた。

中3、初めての彼氏が出来た。
ラブラブだった。幸せだった。はずだった。

「俺の親友。」
私の家に連れて来られて、彼氏に紹介された相手が
ヒロ君であるまでは…。