明け方、スナックから帰ってきた

お母さんによって、自殺騒動は終了。



病院連れてかれて点滴やら利尿剤やら。

先生に、『この薬じゃ死ねないよ。』

って言われて、バカみたいだった。(笑)



具合悪いのは当たり前だから、学校は

休んで、担任には親が事情話してるから

しばらくは腫れ物に触るみたいに

ちょっと「しんどい」って言えば

早退し放題だった。



そして、また、秀樹んちに行く。



病院行く前に、秀樹が言ったんだ。



『わかった。もう、浮気せんから。

お前だけだから、

頼むから病院行ってくれ。』



単純に、信じたわけじゃないけど

嬉しかった。



今思えば、本気っていうよりも

状況的にそう、

言わざるを得なかったんだろう。



その証拠にね、その後も

他の女とやったのがバレて私、

もう大泣きしたんだ…。



一緒に居た1年半、

どれだけ秀樹のことで泣いて泣いて

過ごしただろう…。



あの日、復讐を誓った彼。

同じ日、この人を愛そうと誓った私。



彼の復讐は大成功だった。



愛がないと生きていけない私は、

自分から頑張って、他の男に目を

向ける努力をしたんだ。



そんな時、見かねた友達から一人の

男の子を紹介された。



同級生の博(ヒロシ)君。



秀樹と離れるためには新しい恋が

必要だった。いつもなら、乗らない

出会いにのっかった。



口癖みたいに、

思い通りにならないとスグ

『別れよう』っていう秀樹に、とうとう

言える日が来たんだ。



「うん、良いよ。別れよう」って。