「もう、夜遅いし送るよ。」 俺はそう言って、 歩きだした。 冷たく、 ひどく振舞う俺。 そんな自分が悲しかった。 公園を出た所にあった鏡越しに、 俺の少し後ろを 歩いてついてくる綾が見えた。 ここまで来るときも 会話はなかった。 だけど、 今とは全然違った。 あの時は二人で歩けるのを 嬉しく感じられた。 だけど、今は……。 後ろで、 綾のすすり泣くのが聞こえる。 俺は必死に 感情を押し殺して、 振り向くこともなく 歩き続けた。