消える前に……



車の通りも

少なくなってきて、

辺りも少しづつ

静かになってきた。


いつもと違う帰り道。


だけど、

綾は何も言うこともなく、

俺の隣を歩いている。


道の先に

小さな公園が

見えてきた。


俺はそこを指さして、

綾に言った。


「あそこの公園、
寄っていかない?」


「うん!!」


綾はそう返事をして、

俺に笑いかけてくれた。


俺は気づいてなかった。


いつの間にか

俺の顔から

笑顔が消えていたことに。