隣を歩く 綾のほうを見る。 綾も俺のほうを見て、 微笑んだ。 何を話せばいいか 分からなくて、 俺たちは無言で歩いていた。 二人で歩くとき、 いつもなら手をつないでた。 だけど今日は 綾の手をつなげなかった。 全部覚悟したから。 だから、 つながなかった。 外灯の光が あちらこちらに見える。 さっきの綾の微笑んだ顔は、 寂しく見えた。 俺の気持ちとか、 覚悟とか 全部わかっているかのように。