消える前に……



遊園地の近くの駅で降り、

歩いて数分もしないうちに、

遊園地に到着した。


「私、ここ来るの初めてなんだ!!」


綾は楽しそうに笑いながら、

俺に話しかけてきた。


「実は俺も初めて!
だから中がどうなってるかとか
わかんないんだ…。
エスコートできなくてごめんな!」


俺は顔の前で

手を合わせて言った。

「じゃあお互い初めてなんだし、
いろいろ回ってみよ!」


綾はそう言って

俺の手を引っ張って

歩き始めた。


「え!?案内板見ていかないの!?」


俺が驚いてそう言うのも、

気にしないで

綾は楽しそうに歩いている。