たくさんの知らない顔。 俺の表情は変わらない。 そのたくさんの 知らない顔の中から見つけた、 たった一つの知ってる顔。 俺の表情は明るくなった。 さぁ、楽しもう。 全部、全部忘れて。 綾だけを覚えて、 綾だけを思って。 電車から降りたばかりの綾に 俺は左手を伸ばした。 綾は俺の左手に、 自分の右手を重ねて 俺に微笑んだ。 俺はニッと歯を見せて 満面の笑みを見せた。 「さぁ行くか!!」 俺たちは電車を乗り換え、 遊園地に向かった。