あの日と同じ時間に 駅に着いた。 そして、 あの日と同じホームのベンチに 腰を下ろす。 そこから見える景色は 少しだけ変わっていた。 変わらない物なんて 一つもない世界に、 一人だけ変わらない自分。 何だか変に思えた。 空を眺めて、 綾が来るのを待つ。 空に浮かぶ大きな雲は、 ふわふわとしていて とてもやわらかそうだった。 綿菓子のように甘そうで、 病院で見た白とは違う 俺の好きな白。 俺のまわりには、 楽しいことがいっぱいだった。 幸せなことがいっぱいだった。