消える前に……



朋樹が時計を見ながら

そう言って、

だいぶ時間がたっていることを

改めて実感した。


「そろそろ帰らないとな。
親に何も連絡入れてなかったし…。
9時過ぎたら
何言われるかわからん…。」


一輝が言ったその言葉に

苦笑いしながら朋樹も


「俺も連絡してないからな…。」


と言った。


一輝は床に置いてあった携帯を拾い

ポケットにしまってから


「じゃぁ今日は帰ろっか?」


と提案したので、

俺たちは帰ることにした。


綾が玄関まで出てきて、

俺たちに手を振っていた。


「じゃあ、また明日!」


そう言って俺たちは

駅に向かって

歩いて行った。