消える前に……



話に参加できないのが

本当に残念だったけど、

写真に映る自分やみんなは

どれもこれも笑っていて、

本当に楽しそうだった。


だから、

俺は嬉しかった。


覚えてなくても、

俺にはこんなに楽しい思い出があって、

こんなに良い友達がいる。


俺にとってそれは、

『宝物』

そのものだった。


そんな旅行の話で

盛り上がっていると、

いつの間にか

時間はどんどん過ぎ去っていき、

最終下校時刻を過ぎていた。


戸締りに来た井上先生に

早く帰るように注意されて、

俺たちは急いで帰る準備をして、

学校を出た。