そして、 二人が病室を去ってから 俺は病室の天井を眺めた。 天井は前も今も ずっと変わることなく、 清潔感のある『白』のままで 広がっていた。 最近は、 天井の白を嫌だとか そう思うことも なくなっていった。 病室の天井の白も、 ノートのページの白も、 俺が大好きだった 空に浮かぶ雲の白も 俺には同じ『白』としか 思うことが できなくなってしまった。 そんなことにも 『俺』は気づくことなく、 毎日いろんな『白』を眺めて、 何も思うことなく、 日々を過ごしていく。