悲しい表情をする二人を見て、 俺は申し訳なく思うが、 それは初対面の人に 失礼なことを言ってしまったのではないか という心配から 起こるものでしかなかった。 「俺ら今日は帰るわ!」 沈黙を破るようにそう言って 二人は病室を出て行った。 病室を出るとき、 俺に笑顔を向けていたが それは心からの 笑みなんかじゃなかった。 二人のことが分からなくても、 それくらいは 俺にだってわかった。 でも、 俺は二人のことを 変わった人たちとしか 思うこともできず 心配することもなかった。