高校2年生の春・・・。


今日もまた始まる、特別な時間。


ワクワクしながら体育館の戸を開けた。


「こんにちわー。」


元気な挨拶が耳に届くときにはもう、


視界には、あの人しか入ってこないんだ。


3人しかいない部員。


半コートしか使えない部活。


条件は最悪だけどバスケが大好きな自分にとっては、


好きなことがのびのびできる最高の場所だった。


バスケができればそれでよかった自分。


なのに、好きになっちゃったんだ。


しかも・・・



後輩を。