「約束だもんね?」 僕は月に小さくつぶやく。 月は返事もせずに、静かにこっちを見つめている。 僕は、小さくほほ笑み返した。 大丈夫、僕ならやっていける。 君の言葉を信じてるから。 「寂しくなんかないよ?」 もう一度、僕は月に言った。 「涙なんか流さないよ?」 静かな夜にその言葉は消えていった。 僕はゆっくりと瞳を閉じた。