僕が君の隣についてすぐに打ち上げ花火は空高くに上がった。

夜の真っ黒の布で覆われたような空に虹色の綺麗な光が上がった。

花火の光は空でキラキラと光りながら、やがて消えていった。

僕の君との最後の時間は花火が散っていくように、終わって行った。

花火のように儚く……。

そして花火のように輝いて……。

花火の光は消えちゃうけど、ちゃんと花火の光はあった。

二人で見た最後の花火の光はちゃんとそこにあった。

僕達の二人の思い出も、涙も確かにあったんだ。

そして輝いていたんだ……。