取り出した花火を地面に置いて、花火セットの中に入っている小さなろうそくをとりだした。 ポケットからライターを取り出しながら君に尋ねた。 「どれからやろうか?」 「何でもいいよ」 君の優しくて柔らかい声が聞こえてくる。 「じゃぁこれ」 僕は、一番近くに会った花火を指さしながらそう言った。 「うん」 君の返事を聞くだけで僕は嬉しくなった。