カランカラン…という音と共に、空き缶が転がる。
「あはははっ、グルグルするー」
顔を赤らめたサエは、そう言いながらふらふら歩いていた。
「酔っ払ったんじゃない?ふらふらじゃん」
そしてそんなサエの姿を見ながら立ち上がると、あたしも思わず足元がふらついた。
「あははっ、真優もふらふらじゃーん」
ケラケラ笑い飛ばすサエの声。
つられるようにあたしも笑いが止まらなくなった。
「真優もサエも笑いすぎー!あはは」
「本当、ウケるー!」
そしてすぐそばであたし達を見ていた聖子とノアもまた、大きな声で笑っていた。