「でもひとつだけ、約束してくれないか」
泣きじゃくるその子に、別れ際…俺は言った。
「もしこれからまた、誰かがイジメにあったりした時は…君がその子を守ってあげてほしいんだ」
直接じゃなくてもいい。
イジメてる奴らとの間に入って守らなくてもいい。
守ることに繋がるように。
誰でもいい。友達でも、先生でも親でも、大人でも子供でも誰でもいいから…
助けてあげたいんだと、動いてほしい。
ひとりじゃ何も出来なくても。
一人が二人に、二人が三人に。
守ろうとする人が増えれば、きっと変わる。
教室も、学校も、世界だって。
絶対に…
変わるはずだから。