学校で死ぬことを選ぶなんて、絶対におかしい。


ごめんなさい、今までありがとうなんて最後に俺たちに謝るなんて…絶対に…おかしかった。



「学校でなんかあったんじゃねーのかよ!」


だから葬式に来ていた秀二の担任に、俺はそう言って強く詰め寄った。

だけど、何もなかった、どうしてこうなったのかも分からないと言われた。


母さんと一緒に中学に行き、校長やその他の先生達を交えて話をしたこともあった。


でも、学校側は何もない、分からないの一点張りで。

教育委員会に自ら連絡をして、学校で、クラスで何か起きていたんじゃないかと話してみたけど、学校側に確認をとります、と言ってくれただけで何もしてはくれなかった。


俺は、毎日毎日秀二のことで走り回った。

あんなに必死こいて頑張っていた部活も、どうでもよくなった。


秀二のクラスメイト達に知ってることがあったら教えてほしいと頭を下げる日々になった。



そして…秀二が死んで、一ヶ月が経とうとしていた頃だった。


ひとりの男の子が、家まで来て、話してくれたんだ。


見慣れた顔だった。

何度も校門の前で話を聞いたことがあった男の子だった。


それまではいつも何もなかった、知らない、と俺に言ってきていた子だった。



だけど、その日は違ってたんだ。