そして、あの日ーーー。
夏休みが終わり、新学期を迎えた朝。
中学へ向かう秀二と共に家を出た俺は、自分が乗るバス停までの長い一本道を秀二と一緒に歩いていた。
あの日の空は、雲ひとつないくらいに青かった。
朝っぱらからカンカンと照りつけてくる太陽を見て、目を細めながら俺は言った。
「今日も暑そうだなー」って。
だけど秀二は何も答えなくて。
やっぱこいつ、性格暗くなったなぁ、なんて思ったんだ。
どうしてこうなっちゃったんだ?
頭ではそんなことを思っていたのに。
気付いたらもう、俺たちはバス停に着いてしまってて。



