天国への切符




「美波に何もしなくなったなら、美波のことはもう大丈夫かもしれない。だけどサエは?あたし達、また同じことをするの?」



サエはひとりになって。

あたし達はまた一緒にいて。


また誰かをひとりぼっちにするの?




「…それは…嫌」

「うん、もう誰かをひとりぼっちにはしたくない」



ふたりの言葉を聞いて、なんだか泣きそうになった。


あたし達は、変わった。


ちゃんと変われている。



もう前のあたし達じゃない。