「どんな形でもイイ。写真集はお前の好きなように作れ。ただし、売れるやつ作れ。他は何も言わねぇから、やるだけやれ」 社長がこんなことを言うときは、その言葉の裏には何かがある。 ケンさんのおかげで今日の仕事がなくなっちまったから、そのまま家に帰ってきた。 写真集を使って何やればイイんだ? なこが描いた絵を眺めながら考える。 なこが俺のために描いてくれた絵…。 写真集のためにたくさんの絵。 その絵はどこか暖かくて、嫌なことを忘れられる気がする。 なこ…待ってろ。 絶対助けに行くから。