「「はぁ?」」
「ちょ、ケンさんまで大声出さないで」
「いや、わりぃ。つい…てか女⁉︎」
「女か…何て名前だ?」
「なこっていいます」
全部話した。
なこを拾ったこと。
一緒に住んでること。
これからも一緒に暮らしたいこと。
なこの過去。
「一回連れて来い。…明日。明日の午前お前暇だろ?なこちゃん連れてココに来い」
「…わかりました」
一度は社長に合わせなきゃと思ってたし。
なこに話そう。
「じゃ、くれぐれも週刊誌とかに撮られるなよ〜」
「はい。じゃ、明日なこ連れて来ます」
「あいよ〜」
もう3時じゃん…。
街は休んでるよ…。
「お前がまさか女と暮らしてるなんてな…」
「すみません」
「しかも誕生日パーティーの日からだろ?一ヶ月経ってんじゃん。気づかなかった俺にムカつく〜」
「ケンさん、明日は午前休んでください。社長のとこには自力で行くんで」
「はぁ?俺が迎え行くっつーの。お前の女も見たいしな」
なこ、ケンさんの顔見たら泣きそうだよ。
ヤンキーもチビっちゃう怖さだからな。
ケンさんって絶対裏社会と繋がってそうだもん。
「じゃ、朝10時に来るから。準備しとけよ〜」
10時…早いっす。
もう4時だし…。
とりあえず寝る‼︎


