そして、私にキスをして


すると突然視界が真っ暗になった。
それと同時に暖かい何かに包まれた。

「リリー、私はあなたを一生大切にします。守ってみせます。幸せにします。どうかこれからの人生を私と共に歩んでほしい。リリー…私はあなたを愛しています」

そして、お父様はお母様をぎゅっと抱きしめたらしい。

お母様は何が起こっているのかわかっていなくて、しばらくは混乱していたらしい。

でも、お母様もお父様の背中に腕をまわし「私も愛しています」と言ったらしい。

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それからというものの、王様に妃ができたというニュースはあっという間に国全体に広まり、お母様は有名人になったらしい。

お城での暮らしは想像以上に大変で、慣れるまで時間がかかったと言っていた。

でも、メイドさんや執事さんがたくさんいてお母様はほとんど何もしていなかったらしい。

部屋ではいつも一人で本を読んでいて、暇さえあればお城を散歩していたんだって。

だから、お母様は散歩が好きなんだと私はその時知った。