あなたがいたから、幸せでした。

優しそうな、少しハスキーな声。

覚えてる。


チラッと時計を見ると、

いつの間にか7時半過ぎになっていた。

行かないと。

重たい腰を起して、

私はスクールかばんを持った。

憂鬱(ゆううつ)。

学校に行くのが。

家にいるのが。

全てにおいて、そう感じてしまう。

こんな私は、要らない。

なのに、私はいなくなれない。

だけど。

私を助けてくれるような優しい人がいる。

そう思えば、学校も、家も、

なんだって憂鬱じゃなくなる。


ガチャ

玄関の扉を開けて、外に出る。