あなたがいたから、幸せでした。




ゆっくりと開けるおばさんの手は、

すごく震えていた。


「読んでもいいかしら?」


「・・・はい」


私が答えると、

彼女はゆっくりと目を通した。


そして、3枚目くらいに目を通していた時、

おばさんが急に声を上げた。


「タカヤ!

私達の事が書いてある。

ほら、ここよ、見て!」


タカヤ、と呼ばれた拓馬の父であろう人は、

おばさんが指さした所を見たら

急に泣き出した。


声は出さずに、ただ泣いていた。


私は初めて男の人が流した涙を見た。


その涙は綺麗で。