あなたがいたから、幸せでした。



麻菜ちゃんの声で我に返る。

6人の女子生徒が教室に入る。


「ねっ、そんな事はどうでもいいから

早くやっちゃおーよ。」


「でも、アリス・・・」


「あたし今お金ないんだよ。

ちょうどいいところに富山じゃん!」


麻菜ちゃんが私を指差して言った。


沙奈恵と凛は、少しだけ辛そうな顔をする。


でも、みんなは気付かない。


「富山、お金ある?」


とうとうお金の要求が来た、と思って私は眉をしかめる。


「いや・・・、ないけど」


私がためらう感じで言ったからか、

名前を知らない子が私のかばんの中を探ってきた。