あなたがいたから、幸せでした。



嫌だよ。

怖いよ。

そんな風に思っていたら、つかまれた腕の力が強くなった。


「あたしたち、友達じゃん。

今、お金なくって、困ってんの・・・」


そうやって沙奈恵が私に言った。


「ゆーなら、やってくれるでしょ?」


最後にそう付け足してきた。

でも。

そんなのって、友情なんかじゃないよ。


最悪だ・・・


私は否定する事も、頷く事もできなかった。

嫌だっていう気持ちの方が大きかったから。

それに、

〝ゆー〟と、私の名前を呼んでくれたから。