「うん。

本当にありがとう。」


今度は彼に聞こえるように。

ハッキリとした口調で言った。


拓馬。

私、あなたに助けられてばかりだね。

ほんっとうに優しいんだ。

私は甘え過ぎなのかな?

でも、拓馬になら。

友達だから。

助けてくれ、とは言えないけど、

私は少し、いや、とても拓馬に頼ってるんだ。

こんなんじゃ、ダメだね。

どんな人よりも強くならなくちゃ。

私、決めたんだから。

あの時、あの瞬間に。

だからね。

私は強くなるよ。

このイジメにも耐え抜いて。