「あの、別のお店、がいいよね!?」
蒼介さんの微妙な顔をみて
くるりときびすを返そうとした私の腕を
蒼介さんがつかむ。
「お前の行きたい店がここなんだろ?
とりあえず入ろうぜ。」
そう言いながらも
完全に挙動不審になっている
蒼介さんを連れて店内に入ると、
抹茶の香りが
ふわっと漂ってくる。
外観の古い趣とは異なり、
白で統一された店内には
透明ガラスのテーブルと白いソファが
ゆったりと並べられている。
白いソファのうえでは
数人の客がくつろいでいた。
「すげぇ…このギャップやばい…」
蒼介さんが
ポツリとそう言ってくれて
なんだか嬉しい。



