端正な顔立ちで

まわりを包み込むように笑う
お兄ちゃんは

いつもみんなの中心にいる。


学校でも、家族のなかでも

ムードメーカーとしての立ち位置を
誰よりも上手くこなしてきた
お兄ちゃんが金髪にしたとき、

その愛嬌ある表情を

より際立たせるような
光り輝く髪色が
予想外に似合っていて

とても驚いた。


もし、お兄ちゃんにとって
金髪にしたことが
何かに対する反発なのだとしたら

それは、

目的を果たさなかったと
いえるかもしれない。



そう思えるほどに、

華やかな金髪は

お兄ちゃんに似合っていた。