「あの、毎日ひとりで帰ってるし、 このくらいの混雑、全然大丈夫です。」 蒼介さんに なるべく目を合わせずに言う。 「お前は黙って守られとけ。 どっかで見てんぞ。 間違えなく。」 私をからかっているのか 諭しているのか わざと、 私の耳元に口を近づけて 小声で優しく話す蒼介さんの声に、 顔がどうしようもなく 熱くなる。