獣系男子×子羊ちゃん

「じゃあさ、モモ。

ここで
約束のキスをしよう。

いつか、
本当の家族に
なれますようにって。」


そう言って私の手を取り、

蒼介さんが
指先で
そっと私の唇に触れる。


蒼介さんの指先に少しひらかれた唇に
蒼介さんが
唇を重ねる。


世界中の音が
止まってしまったかのような
静けさに包まれて、

柔らかい唇のなかに
蒼介さんの熱い息づかいを感じる。


「これから
俺がいろいろ教えてやるって
言っただろ?

モモ、覚悟しとけよ?」


そう言って、

イタズラな目をして

蒼介さんが笑った。



丘の上からの穏やかな風が
そんなふたりを柔らかく包んだ。







END