「お兄ちゃん、
どっちが似合うと思う?!」

チュニックと、ワンピースと、
少しだけグロスをつけた
私の顔をゆっくり見比べて、
お兄ちゃんは

「まさか、
蒼介と会うんじゃねーよな?」

という顔をしたけれど、
とくに口にはださなかった。