獣系男子×子羊ちゃん

***


学校に着くとりなちゃんが
私の顔を覗き込んだ。



「あれ?なんかモモ、嬉しそう?」



「そ、そんなことないよ。」



「そうだよね、
あんな気持ち悪いメール毎日届いたら、
落ち込むよね。」



「ちゃんと学校きて
モモえらい、えらい!」



みんなに頭を撫でられる。



「それでストーカーは大丈夫なの?」



「昨日、パパとママが警察に
相談に行ったの。」



「すぐ捕まえるの?」



「今のところ、メールだけだから
しばらく様子をみることになって…」



「そっかあ。
警察もすぐには動けないんだねぇ。

しばらくってどのくらいなんだろうね。
なんか気持ち悪いね…」



「…うん。」



「帰りは大丈夫?」



「それで、お兄ちゃんが送迎してくれることになってね」



「なるほどぉ。だからかぁ!
なんか、モモ、
浮かれてる感じしたんだよねぇ!」



「ち、違うよ、違うよ!」



「そりゃ、あんなかっこいい
お兄ちゃんが送迎してくれたら
浮かれるよ〜。」



「でもさ、モモ、
これじゃ、彼氏なんてできないよね。

ストーカーにつけまわされてるのに
お兄ちゃんと一緒に帰れるって
喜んでんだもん。」




「よ、喜んでないよ!」




そうは言ったものの、

本当に

お兄ちゃん離れしないと…