「あーっ、もうっ!マジかよ。

くそっ!

そいつ、公園で俺に弁当渡すモモを見て
なんか勘違いしたんじゃないか?」




「勘違い…?」




「わかんねーけど、
あの日学校で散々からかわれたんだよ。


彼女が公園に
弁当届けに来てただろって。

もちろん、妹だっつったんだけど。


つまりさ、はたからみると
お前が彼女に見えたってことだろ?


……ってことは、
俺がお前の彼氏に見えたってことに
なんだろ?


そんで、そいつ勝手に誤解して
プッツリ壊れたんじゃねーか?」



そういえば、
これまで学校の近くで
お兄ちゃんと会ったことは
一度もなかった。



「心当たりは全くないのか?」



お兄ちゃんがイライラとした口調で
私に聞いてくるけれど…




「全然わからない。

そんなひと、

心当たりないよ。」




わからない。

本当にわからない。


けど………怖い

すごく怖いよ…