獣系男子×子羊ちゃん

「俺、お前にすごく酷いこと、したろ。

あの前の日
お前も気づいてたと思うけど、

ホームでお前のこと、
見かけたんだよ。

従兄弟と一緒にいるお前。

で、勝手に勘違いしてぶっ壊れた。」



「勘違い?」



「モモが知らない男といるとこ見て
普通じゃいられなくなった。

眠れないし、イライラするし。
…苦しくてたまらなかった。

お前、平気な顔して
翌日ニコニコ笑ってやがるし。

自分が
自分じゃなくなったみたいだった。

でも、あんなこと、
絶対するべきじゃなかった。

お前をあんなふうに傷つけて…
許してほしいなんて思ってないし
許してもらえるとも
思ってない。

ただ、めちゃくちゃ勝手だけど
お前のことが
どうしようもなく
好きなんだってことは
わかってほしい。

本当に悪かった。」



まっすぐな瞳をして、

頭を下げる蒼介さんの姿に

胸が熱くなる。




「…もう、絶対しない?」




「絶対、しない。

あ、…えっ…と。

しな…くはない…の、かな?

ちゃんと

優しく…する?

…みたいな?」



…?



「蒼介さん…
何、言ってるの…?」




「あ、え、いや。
もう、モモの嫌がることは
絶対しない。
モモがいいって、言うまで
ちゃんと待つから。」




「う、うん?」



なにを待つのかよくわからないけど、
つまり…、あの日、蒼介さんは…。




「その、蒼介さん、
ヤキモチやいたって…こと?
…遼太郎くんに?」




「遼太郎くんとか言うなよ。
お前が他の男の名前だすだけで
めちゃくちゃムカつくんだから。」




「蒼介さん…。
中学生の従兄弟だよ…?」




「そうだよ。
だから、そういうことなの。
わかったか?」




「…はい。」


って、あれ?なんで私が?