蒼介さんが
手元のストローを見つめながら続ける。


「明日、会う奴さ、いい奴だといいな。

お前のこと、大切にしてくれてさ。

ちゃんと、お前のこと
わかってくれる奴だといいな。」



蒼介さんが
目を細めて
ゆっくりと私を見る。



「お前はそそっかしいから、
しっかりしてる奴だといいよな。

モモはさ、
全然大丈夫じゃないのに、
大丈夫つったりさ、


それなのに
すぐ泣きそうになったりさ。


いろんなことすぐ顔にでるから
そういうの
わかってくれる奴だといいな。


モモは素直でまっすぐなんだから

ちゃんとした奴とつきあえよ、な。」


蒼介さんはそう言って
私の頭をポンポンと軽くたたいた。